学術論文

「社会規範意識および生活満足から観た職務満足の検討」『実践経営』(実践経営学会)第24号 pp.148-154

 近年、労働時間短縮やワーク・ライフ・バランス重視の傾向が進展し、働く人における生活重視の傾向がみられるようになってきました。業績や退職に結びつく働く人の職務満足を研究する本論文では、生活重視の傾向を社会規範意識および生活満足という生活意識要因としてとらえ、それらと職務満足との関係を検討しました。その際、職務満足を、M因子(職務因子)である働くこと自体に対する満足感、R因子(人間関係因子)である社内の人間関係に対する満足感及びH因子(その他外的環境因子)である賃金・労働時間等に対する満足感の3つに分けて考えました。首都圏及び近畿圏の生活者を対象にした質問票調査の結果、社会規範を受容する意識の高い従業員においては生活における孤独感が低く、職場における全体的な職務満足は高いなどの結果がみられました。また、R因子的な職務満足に影響の強い生活意識要因として社会規範意識と生活満足が強く影響していました。以上の結果から、働く人の「労働生活の質(QWL)」向上のためのきめ細かな人的資源管理施策やキャリア開発のための基礎資料が提供されました。
 働く人の意識やそれと組織のマネジメントとの関係などの問題に興味がある方は、是非お読み下さい。

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