学術論文

The relationship between employee benefit management and employee retention.International Journal of Human Resource Management, 22(17), pp.3550-3564<査読済み>

 邦題「組織の福利厚生管理と従業員のリテンションとの関係」(DOI:10.1080/09585192.2011.560871)
 最近の顕著な人手不足にもみられるように、現代は優秀な人材の獲得競争の時代となっています。雇用流動化の進展による転職の増加もそれを後押しし、有能な高業績を挙げる人材、将来のコア人材の争奪戦といった状況も展開されています。そこで本論文では、組織が優秀な従業員にできるだけ長く組織にとどまってもらうための人的資源管理を意味するリテンション・マネジメントとしてどのようなものが有効であるかを分析しました。そして、古くから、リテンション・マネジメントとして使われてきた福利厚生管理と従業員のリテンション(定着)との関係を検討しました。その際、組織が従業員の家族に対する責任に配慮する方針(ファミリー・フレンドリー施策の重視)は、実際の福利厚生に関する施策の導入と本人の職務満足の向上を経て、従業員のリテンション(定着)を促進するという関係を仮定して分析しました。
 正社員に対する質問票調査の結果から、この関係は全体として成立しました。さらに、男性サンプルでも女性サンプルと同様に以上の関係は成立しました。
 ワークライフバランスや従業員の定着促進の問題にご関心がある方は、是非以下をお読み下さい。

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