学会発表

「勤労者の労働観の検討-キャリア意識などの職務意識との関係を中心として」日本経営システム学会平成4年度秋季研究発表大会(早稲田大学)

 働く人が労働に関して何を重視するかを示す労働観は、個人のパーソナリティにおいて変わりにくいと考えられてきました。さらに、労働観は、キャリア意識にも大きな影響を与えると考えられます。そこで、本発表では、労働観とこれまでの自己のキャリアに対する満足度を示すキャリア満足や、自分の所属する職業やキャリアに対するコミットメントを示すキャリア・コミットメントなどのキャリア意識とn関係を、年齢などのキャリア・ステージ(職業経歴段階)などによる差異も含めて検討しました。
 民間企業の正社員に対する質問票調査の分析の結果、まず属性による労働観の違いとしては、年齢・勤続期間など組織の内外を含めてキャリアを積むことが、組織を前提にした価値観を重視することにつながるという傾向がみられました。また、非管理職の方が、管理職より能力の向上をより重視するのに対し、管理職の方が、非管理職より上司からの信頼という人間関係を重視するという傾向がみられました。さらに、労働観とキャリア意識などとの関係では、キャリア・コミットメントでもキャリア満足でも、人間間係的な側面における労働観の重視と高いキャリア意識が関係していました。その他、自己開発意欲の向上と福利厚生管理の関係など人的資源管理上の重要な関係が示唆されました。
 働く人の意識やそれと組織との関係などの問題に興味がある方は、以下をお読み下さい。
 日本経営システム学会平成4年度秋季研究発表大会予稿集,pp.8-14

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