学会発表

「キャリア・プラトー状態の勤労者のキャリア意識の検討」日本心理学会第58回大会(日本大学)

 近年、リストラなどによるポスト不足によって、組織における昇進の停滞を示すキャリア・プラトー現象が広がりを見せています。組織のピラミッド構造を前提とすれば、ほとんどの従業員は最終的にはプラトー状態を迎えることになります。そして、プラトー状態になっても個人の業績は必ずしも低下する訳ではないといった調査結果もみられています。つまり、キャリア・プラトー現象をネガティブな側面からのみとらえるのは適切ではないと考えられます。それでは、プラトー化した従業員(プラトー)とプラトー化していない従業員(ノン・プラトー)とはどの点が異なるのでしょうか。本発表では、組織内でのキャリア、キャリア意識およびキャリア上の決定・行動の観点から、民間企業に勤務する正社員を対象とした質問票調査によって分析しました。
 その結果、管理職ほどノン・プラトーが多くみられました。また、総務、企画・調査ほどノン・プラトーの比率がプラトーの比率より高い傾向がみられました。さらに、組織に対するコミットメントや自分のキャリア目標へのコミットメントがプラトーがノン・プラトーより低いことなどが明らかにされました。しかし、キャリア上の決定・行動における差異はあまりみられませんでした。
 働く人のキャリア発達の問題に関心がある方は、以下をお読み下さい。
 日本心理学会第58回大会発表論文集, p.378

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