「ダイバーシティ・マネジメントとリテンション」(pp.79-90)を執筆しました(経団連出版編)。
近年わが国では、少子高齢化などにともない、性別、年齢、国籍などの働く人の多様な特性を尊重し、支援するようなダイバーシティ・マネジメント(多様性管理)が多くの組織で広がりをみせています。本稿では、ダイバーシティ・マネジメントを女性活用の観点から考え、上司の性別と部下の性別の組み合わせ、職場の性別比率や女性活用風土としてとらえました。そして、これまで以上に長期の勤続が求められている女性のリテンション(組織への定着)との関係をアンケート調査によって分析しました。その結果、タイプ別にみると、女性活用風土は、男性上司女性部下の場合のみ、リテンションを促進するなどの興味深い結果が多く見出されました。 これまで以上の女性の活用を考えている企業の管理職や人事の方々、できるだけ長く勤め続けることでキャリア発達を図ろうと考えている女性の方々など、多くの働く人々にお読み頂きたいと思っています。
これは、明治安田生活福祉研究所調査報『クオータリー生活福祉研究』第18巻第4号 pp.19-31(2010年1月)を大幅に改稿したものです。
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