(株)ロームの1年契約の大卒正社員であるゼネラルキャリア職の採用について取材を受けました。
退職金がコース終了ごとに払われる点など、現在若年勤労者が志向しているキャリアの時価評価のあらわれとしては評価できる側面があります。また、ゼネラルキャリア-マイスター-新エキスパート-クリエイティブ-管理職いう専門性の高さを中心とした組織内キャリアを構築していることから、最近導入事例が増加している職種別採用を一歩進めたものと評価されます。しかし、職種別採用は長期的にその職種から異動がないかどうかは検証されていませんし、その後のキャリアが必ずしも明らかでないものもあります。さらに、高額であることが予想される能力開発コストが回収できないとわかると「早めに切られる危険性」もあります。半年に一度は履歴書が書き換えられるほどのキャリアを積むことに応えられるような自信のある人には向いていると考えられます。働く人のキャリアの問題に関心がある方は、以下をお読み下さい。
サンデー毎日2002年9月29日号,p.26
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