(一財)海外産業人材育成協会が主催したセミナー「経営幹部のための労使関係・人事労務管理コース」で、邦題「リテンションマネジメント(人材定着のためのマネジメント)」というタイトルの研修プログラムに登壇してきました。今年に入って3回目です。このセミナーは、海外の国や地域の使用者団体関係者及び労働関係指導者等を対象に、人的資源管理の基本的な考え方を知ってもらうことで、わが国の労働関係、労働事情等への理解を深めるてもらうコースです。ベトナム、カンボジア、ミャンマー、トルコ、フィリピン、パキスタン、インドネシア等の国々の使用者団体職員及びその会員企業管理職の方々に聴いて頂きました。今回は前2回と異なり、各国の組織の経営幹部の方々が対象です。内容的には、深刻な人手不足の中、採用が困難なため、在籍している社員に長く働き続けてもらうというリテンション(定着)がどの業界でも重要となっているわが国の状況をまずお話しました。その後、リテンションの対象や測定方法、リテンションのためのさまざまな人的資源管理施策を、お話ししました。今回、3社のケースに基づき、Q&A方式でのグループディスカッションを行いました。多くの受講生の皆さんから時間を超過して質問やコメントをいただき、グローバルに共通な経営課題としてのリテンションの重要性を改めて認識できました(13:30~16:30 於 海外産業人材育成協会東京研修センター)。
講演