建設事業者の調査・計画・設計等を支援する専門家集団である建設コンサルタント団体の講習会に呼ばれ、170名以上の会員の方々の前で講演してきました。建設業就業者数の顕著な減少傾向、若年労働者の高い離職率、加えて長時間労働削減があまり進まない業界の現状等を踏まえ、喫緊の課題である長時間労働の削減、それを含む働き方改革のため求められる考え方と具体例を、他業界の例をもとにお話ししました。キーワードは、①全社一丸となった「全社戦略」、②(管理職を含む)社員の方々の「人材育成」です。さらに、単に長時間労働削減だけでなく、それが社員の労働生産性、定着(リテンション)、企業業績等効果も考慮した施策でないと長続きは難しいのです。特に、①では、行動指針等に長時間労働削減に関する内容を盛り込むこと、施策間のバランスや一貫性を考慮することの重要性を、同時に、現場の理解を得るための伝え方等を工夫する必要性についてお話ししました。②では、長時間労働削減に伴い求められる能力の明確化、特に、若手社員には一人ひとりの日常の職務遂行レベルにまで落とした「翻訳」の必要性、加えて部下の育成における管理者に対する支援を中心にお話ししました。終了後の委員の方々との懇親会ではさまざまな業界における問題点やそれに対する工夫等をお聞きすることができ、大変勉強になりました(14:50~16:20 於 新宿区南元町 東医健保会館2階大ホール)。
詳しくはこちら→H30コンプラ講習会案内書