地方銀行の人事研修担当者による全国的な研究会で講演してきました。構造的な人手不足が深刻になりつつあるなか、他方、転職者数も右肩上がりで増加し、わが国は本格的な転職社会に突入してきました。このように、採用が困難で、転職が一般的になってきた状況は、これまで地方において比較的安定した採用実績を上げ、転職者もそれほど多くなかった地方銀行においても例外ではありません。そこで、地方銀行でも採用した社員に長く勤続して働き続けてもらうという定着(リテンション)が重要になってきました。本講演では、リテンションのための組織のマネジメントを意味するリテンション・マネジメントについて、その特徴、対象、人事課題としての位置づけについてお話した後、特に研修部門等で必要とされる点を業界横断的な事例に基づいてお話しました。講演後のディスカッションを行い、その後のグループごとの発表では銀行における様々な取組が紹介されました。特に銀行員としての働きがいの向上のため、異業種研修や経営陣との経営ビジョンを巡る対話など、様々な組織現場の知見を共有することができました(10:00~11:30 於 三鷹市地方銀行研修所)。
講演