自殺予防カウンセリングにおいて各地の「いのちの電話」は長年重要な役割を果たしてきているといえます。本論文では、コーラーの相談内容、相談員の方々の個人属性別及び相談による変容を、受付センター別の比較文化的視点を含めて分析しました。3か所の「いのちの電話」相談員の方々を対象にした質問票調査の結果、相談員は共通して性格、態度、価値観の順で変容の程度が高くみられました。また、相談を経験することによって、その活動を社会的奉仕の場というより自己成長の場と受け止めるようになったことなどが共通して明らかにされました(片野卓・矢ヶ崎誠治各氏との共著)。
危機場面のカウンセリングやいのちの電話に興味がある方は、是非お読み下さい。
学術論文