学術論文

「保育士の専門性・専門性意識と施設における専門性マネジメント」『青山経営論集』第56巻第3号 pp.21-42

PXL_20211216_060102883.MPジョブ型雇用が広がる中、働く人々の専門性と専門性意識について、これまで民間企業の非専門職社員、看護師等を対象に検討してきましたが、今回は保育士の方々を対象に検討しました。近年、保育需要の増加や、延長保育等保護者からのニーズ多様化等により保育士の役割は拡大しています。他方、虐待への対応や発達障害を持つ子どもへの支援等、高い専門性を要する職務が増加し、保育士に対する意識調査の結果からも多くの保育士が高い専門性が要求されるようになってきたと感じています。同時に、各施設(保育所)でも保育士の専門性を高めるための様々な人的資源管理(専門性マネジメント)が実施されています。こうした実態を調査結果に基づき分析しました。その結果、①職員の仕事や施設へのコミットメントを高めるような人的資源管理は全体として専門性に対するコミットメントを向上させる。②その中でも特に積極的な教育訓練と公正な評価・昇進が影響する。③積極的な教育訓練と公正な評価・昇進は保育士の専門性コミットメントを高めることを通してキャリアに対する満足感等の意識や園外研修への参加等の専門性を高める行動への積極手参加につながる、等が示されました。専門職の方々に限らず、ご自分の専門性を高めたいと考えていらっしゃる方々、部下の専門性の向上に関わる上司、組織の教育訓練に携わっている方々など幅広い方々にお読み頂ければと思います。

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