新年1回目の講演への登壇は、邦題「リテンションマネジメント(人材定着のためのマネジメント)」というタイトルの研修プログラム(海外産業人材育成協会主催)でした。2018年から数えて10回目ですが、コロナ禍のため6回目のオンライン開催です。多くの国々の使用者団体職員及びその会員企業管理職の方々に聴いて頂きました。現在コロナ禍がやや落ち着きをみせ、多くの国々で雇用情勢は回復基調にあります。同時に、転職希望者が増えているという国のデータもみられます。そして、コロナ禍収束後は、転職が増加し、高業績人材や若手人材の獲得競争が再燃すると考えられます。そのため、在籍している社員に長く働き続けてもらうというリテンション(定着)が多くの国々で重要となります。まずは、構造的な少子高齢化が進行しているわが国の状況をお話し、その後、リテンションの対象や測定方法、リテンションのためのさまざまな人的資源管理施策事例に基づきお話ししました。今回も、Q&A方式で1社のケースを考えてもらいました。終了後もわが国特有と考えられている長期雇用・終身雇用のあり方や入社3年以内新入社員の定着施策等について、多くの受講生の方々から質問をいただき、グローバルな経営課題としてのリテンションの重要性を改めて認識できました(16:30~18:30)。
講演