「職員の定着を図るための人事管理のポイント」というテーマで執筆した4回シリーズの1回目が掲載されました。1回目の今回は、「新人・若手職員の定着における課題」です。社会福祉法人でも人材不足の深刻化がますます進んでいます。人材不足は職場の労働や職務遂行に大きなマイナスの影響を与えます。もともと福祉サービスは、人が人に直接提供するものであり、人材の質がサービスの質に密接に結びついており、構造的な労働力人口減少のなかで、優れた人材の定着は、ますます重要な問題になっていきます。本稿では、職員の採用難と定着(リテンション)の実態について、まずは、採用難の厳しい現状や、リテンションに立ちはだかる大きな壁である転職者の増加や社会福祉法人職員特有の離職理由の観点から検討しました。こうした問題にご関心のある方々に是非、お読みいただきたいと思います。