コミュニケーションの強化は、社員のリテンション(定着)のためのマネジメントとして重要であることが以前から指摘されてきました。背景には、メール等の普及で多くの職場で対面のコミュニケーションが希薄になっているという状況があります。本コラムでは、コミュニケーションの強化をヨコ、タテ、ナナメ等様々な方向からとらえて論じました。第一は、組織が意識的に社員同士のネットワークの構築や、それを通した「同期(同僚)意識」形成を促すヨコのコミュニケーションの強化です。第二が、経営トップや上司が何を考えているかをわかりやすく伝えるタテのコミュニーションの強化です。第三が、別の部署や他の組織の管理職等とのコミュニケーションを意味するナナメのコミュニケーションの強化です。本稿では、いくつかの施策や事例を通して取り上げました。職場や組織で部下や同僚の退職の問題に悩む多くの方々にお読みいただきたいと思います。
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