シンポジウムA「雇用流動化の再検討」で、嘉悦大学佐野陽子先生、専修大学廣石忠司先生、大阪大学松繁寿和先生とともに発表してきました。
直近で転職・出向・転籍を経験した中堅・中小企業の中高年管理職の方々を対象に(財)雇用情報センターが実施した質問票調査の結果に基づき、組織を移動することに伴うキャリア発達(組織間キャリア発達)について分析しました。その結果、転職による移動の場合、他の移動形態と比較して職位は低く、その他には差異はみられませんでした。また、出向による移動の場合、他と比較して移動時の年齢が低い、キャリアの幅が狭い、出向先への要望の機会がなかったなどの特徴がみられました。全体的には、客観的な影響要因が客観的な組織間キャリア発達に、主観的な影響要因が主観的な発達に影響している傾向がみられました。働く人のキャリア発達の問題に関心がおありの方は以下をお読み下さい。
日本労務学会第34回全国大会研究報告論集,pp.19-26
学会発表