本発表は、働く人のエンプロイアビリティ(雇用可能性)に関する第3回目の発表です。
欧米の組織では長年、組織が従業員のエンプロイアビリティを高めることの重要性が認められてきました。これをエンプロイアビリティ保障といいますが、このわが国の組織での現状とそれが有効かどうかを能力開発管理以外の観点から検討しました。
正社員に対する質問票調査の結果、組織による従業員の自律性を重視するようなキャリア開発は、従業員の内的エンプロイアビリティ(組織内で評価の高さを通して組織に雇用され続けること)の保障及び外的エンプロイアビリティ(組織外への雇用、転職を可能にすること)の保障を促進することが見いだされました。また、従業員の雇用保障は内的エンプロイアビリティの保障につながることが明らかにされました。
働く人の雇用問題等について興味をおもちの方は、是非以下をお読み下さい。
経営行動科学学会第15回年次大会発表論文集,pp.425-430
本文へ→エンプロイアビリティ保障の実証的研究(2)-能力開発以外の観点から
学会発表