介護事業を営む企業、法人、その他関係者の方々に対する講演会に登壇してきました。コロナ禍により2回にわたって延期されましたが、緊急事態宣言解除により対面とオンラインの併用で行われました。高齢化が進行する中、介護職員の人材不足は深刻であり、人材の採用と勤めている職員の方々の定着がますます重要になってきました。他方、介護職員の方々への意識調査の結果、仕事志向・専門性志向は高く、(専門職としての)働きがいを重視する傾向が以前より顕著にみられています。すなわち、働き方改革で求められてきた、長時間労働是正等による「働きやすさ」の改善だけでは不十分であり、仕事の内容に関わる「働きがい」の向上が重要となります。
本講演では、「働きがいを感じている」状態を、エンゲージメントの観点から、「働きがいを感じる仕事」を逆の仕事における停滞の観点からとらえましたそして、①エンゲージメントの意味や重要性、国際的にいかにわが国が低いかという現状、②働きがいを感じないという仕事における停滞、③働きがいを高め、仕事における停滞から脱却するには、本人、上司や組織はどのようにしたらよいか、④働きがいを回復させていくためにも必要なレジリエンス(逆境力)の必要性の順にお話ししました。最後に、レジリエンスについての実例ビデオも観て頂きました(18:30~20:30 於 調布市市民プラザあくろす) 。
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講演