邦題「リテンションマネジメント(人材定着のためのマネジメント)」というタイトルの研修プログラム(海外産業人材育成協会主催)に登壇しました。2018年から数えて12回目、8回目のオンライン開催です。発展途上国を中心とする多くの国々の使用者団体職員及びその会員企業管理職の方々に聴いて頂きました。現在コロナ禍が落ち着きをみせ、多くの国々で雇用情勢は回復基調にあります。同時に、転職希望者が増えているという国のデータもみられます。そして、コロナ禍が落ち着きをみせ、転職増加や、高業績人材・若手人材獲得競争の激化が再燃し始めているようです。そのため、在籍している社員に長く働き続けてもらうというリテンション(定着)が多くの国々で重要となります。まずは、構造的な少子高齢化が進行しているわが国の状況をお話し、その後、リテンションの対象や測定方法、リテンションのためのさまざまな人的資源管理施策事例に基づきお話ししました。今回も、Q&A方式で1社のケースを考えてもらいました。終了後も、わが国勤労者、特に若手の転職理由の傾向、退職率の高い産業/セクターとは何か等について、多くの聴講者の方々から質問をいただき、グローバルな経営課題としてのリテンションの重要性を改めて認識できました(13:30~15:30)。
講演