「働き方改革を企業の成長に結びつけるためには何が必要か」をテーマとして、1年間かけて開催される働き方改革フォーラムの先進企業研究会に登壇しました。第3回目の今回は、「働き方改革と社員の人材育成」というテーマです。ある企業への調査結果によると、働き方改革に取り組む目的は「長時間労働の是正」に次いで、「社員のスキルアップ」が挙げられています(ワークスモバイルジャパン,2017)。また、具体的な取り組み内容として、同じく第二位に「(資格取得奨励制度等の)社員のスキルアップ施策」が挙げられています。このように、働き方改革において実際のところ重視されている人材育成について、①働き方改革自体が人材育成に影響する関係、 ② 働き方改革による人材育成効果を高めるために事前に必要な人材育成、③働き方改革による労働生産性向上効果を高めるために必要な人材育成、④働き方改革による企業業績向上効果を高めるために必要な人材育成という4つの観点から、「フラリーマン現象」等の事例を通してお話ししました。具体的には、タイムマネジメント、創造性開発、チームマネジメント、業務の見える化スキル、メンタルヘルスの自己管理能力等の向上です。同時に、働き方改革に伴う人材育成のポイントや研修のポイントについてもお話ししました。働き方改革の次は「人づくり革命」だともいわれています。人的投資を核とした生産性向上につながる「人づくり」が求められるともいえるのです(15:15~16:15 於 ベルサール八重洲 Room D)。
講演