人材の“全員戦力化”を軸に、今後人事部門・経営層が考えるべき人材戦略とそのポイントについて考察するラウンドテーブルの基調講演に登壇してきました。テーマは、欧米のタレントマネジメントでも一丁目一番地として検討されてきた人材の定着(リテンション)のためのマネジメントです。タレントマネジメントとは、社員が持つタレント(能力・才能等)、スキルや経験等に関する情報を一元管理することで戦略的な配置管理や人材開発を行うマネジメントを意味します。これまでわが国の企業では、才能(タレント)のある人材、特にグローバルに活躍できる人材を経営幹部として育成することを主眼としてきましたが、構造的な人手不足によって、今後は、全ての社員の能力を活かすという観点が重視されるようになってきました。そのためには、社員が長期間組織にとどまり能力を発揮できるようにするための施策、すなわち、リテンションマネジメントが重要になってきます。本講演では、そうした「全員戦力化」が求められる視点から、リテンションマネジメントの特徴、対象、人事課題としての位置づけ、具体的な施策についてお話ししてきました。その後、「企業変革を加速させる人材戦略~“全員戦力化”へ挑む、これからのタレントマネジメント」というテーマのDIALOGUEセッションにも登壇してきました(16:10~16:40 於 オラクル青山センター )。
以下の新書も是非、お読み下さい。
→「なぜ、御社は若手が辞めるのか」(日本経済新聞出版社)
→「リテンションマネジメントとは」特集はこちら