その他論稿

「従業員のキャリア・プラトー状態の検討とその企業の人的資源管理施策との関係」『月刊経営労働』((公社)経営・労働協会)第356号 pp.4-7

 近年、リストラなどによるポスト不足によって、組織における昇進の停滞を示すキャリア・プラトー現象が広がりを見せています。組織のピラミッド構造を前提とすれば、ほとんどの従業員は最終的にはプラトー状態を迎えることになります。そして、プラトー状態になっても個人の業績は必ずしも低下する訳ではないといった調査結果もみられています。つまり、キャリア・プラトー現象をネガティブな側面からのみとらえるのは適切ではないと考えられます。本稿では、まずキャリア・プラトー現象とは、どのような現象なのか、(主に担当している)職務におけるプラトー現象や、(社内の部署への)配属におけるプラトー現象との違いから検討しました。次に、抜擢人事や役職定年制などの企業の人的資源管理施策はキャリア・プラトー現象にどのような影響を与えるのかを分析しました。最後に、キャリア・プラトー現象は従業員の職務にどのような影響を与えるのかを検討しました。本稿ではこれらの点を先行研究及び筆者が実施した質問票調査の結果から論じています。
 働く人のキャリア発達やそれに対する組織の援助の問題に関心がある方は、是非お読み下さい。

「キャリアプラトーとは」特集はこちら

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