講演

「働き方改革を人材定着に結びつけるには」『人が定着する職場づくりセミナー』(日本生産性本部)基調講演及びパネルディスカッションコーディネーター

 28822832_1701683853247050_1099164152_o28810389_1701683933247042_1998842523_o 本講演では、働き方改革と、深刻な人手不足状況の中、多くの企業の課題となっている定着(リテンション)、つまり今活躍している社員を辞めさせないということの密接な関係についてお話してきました。働き方改革の目的は労働生産性、つまり働く人一人ひとりの労働の質の向上です。しかし、それだけを追い求めても、量(社員数)が伴わないと、企業の成長、業績向上につながらないといえます。そして、量の確保のためには、①社員の採用と②現在の社員の定着が必要ですが、現代のような、少子高齢化による恒常的な採用難のもとでは、採用した社員に長く勤続して働き続けてもらうというリテンション(定着)が重要となります。すなわち、働き方改革によってもたらされる働きやすさの向上は労働生産性だけでなく、多くの企業で喫緊の課題であるリテンションの向上につながるのです。また、働き方改革とリテンションのための様々な施策は重なることも多く、働き方改革を展開する上で、リテンションのためのマネジメントを参考にし、考慮する必要性は高いのです。このような観点から、わが国企業でのリテンションの現状や、欧米やわが国でそれを促進する要因、リテンションのためのマネジメントとしての具体的な施策についてお話ししてきました。加えて、最近私がインタビューした多様な業種5社の取り組みについて報告しました。
 引き続き、パネルディスカッションにコーディネーターとして登壇しました。これは、平成29年度厚生労働省委託「人材不足分野における人材確保のための雇用管理改善促進事業」の一環です。エステサロンチェーンの(株)ラヴィアンローズ様と自動車販売の東京オート(株)が登壇されました。(株)ラヴィアンローズ様では、「お互い様の風土づくり」や「女性が女性をマネジメントする」など、職場風土や環境づくりとシスター制度や定期面談制度といったきめ細かいコミュニケーションの充実策を結びつけてリテンション促進を図っている点が報告されました。東京オート(株)では、縦断的な従業員満足度調査の結果に基づき、全員参加型のボトムアップの活動によって、就業時間見直し、有休取得促進、機械化による整備職の長時間労働是正、健康経営推進、人事制度説明会、詳細なキャリアパス構築など多種多様な施策によってリテンションに成果を挙げられているという事例が報告されました。さらに、「若者は企業のどこを見ているか~若者目線から見た採用、早期離職の考え方~」という、ネガティブ離職とポジティブ離職の違いや成長予感の重視等独自の観点で定着に関するコンサルティングを行っている(株)カイラボ様のご報告がありました。その後、他の業種への応用や課題等についてディスカッションを行いました。予想を上回る200名近くの方々が来場され、フロアの方々からのご質問や終了後の名刺交換等を通して、多くの方々と意見交換の機会を持てました。運営等にご尽力いただいた日本生産性本部の方々に深く感謝致します(基調講演14:20~15:00;パネルディスカッション16:10~17:00:日精ホール(大崎))。
人が定着する職場づくりセミナーパンフレット
「リテンションマネジメントとは」特集はこちら

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